女性のカラダは
毎月ホルモンの絶妙なバランスによって
「月経周期」を繰り返しています。
月経は単なる出血ではなく、
脳・卵巣・子宮が連携して行う高度な生命活動です。
今回は、正常月経周期における内分泌(ホルモン)の変化を、わかりやすく整理してみます。
月経周期は約28日
一般的な正常月経周期は25〜38日程度。
その中で、
月経が起こる時期(月経期)
卵胞を育てる時期(卵胞期)
排卵する時期(排卵期)
妊娠に備える時期(黄体期)
が繰り返されています。
主役となるホルモンは4つです。
FSH(卵胞刺激ホルモン)
LH(黄体形成ホルモン)
エストロゲン
プロゲステロン
これらは脳の視床下部・下垂体と卵巣が連携して分泌されています。
① 月経期(1〜5日頃)
女性ホルモンが低下する時期
妊娠が成立しなかった場合、
黄体から分泌されていたプロゲステロンとエストロゲンが急激に低下します。
その結果、厚くなっていた子宮内膜が剥がれ落ち、月経として排出されます。
この時期に起こりやすいこと
冷え
だるさ
下腹部痛
気分の落ち込み
頭痛
中医学では「血」が消耗しやすい時期とも考えられます。
② 卵胞期(6〜13日頃)
エストロゲンが増えていく時期
脳下垂体からFSHが分泌され、卵巣内で卵胞が育ち始めます。
育った卵胞からはエストロゲンが分泌され、子宮内膜を少しずつ厚くしていきます。
エストロゲンが増えると…
肌のツヤが良くなる
気分が前向きになる
自律神経が安定しやすい
活動的になる
「キラキラ期」と呼ばれることもあります。
③ 排卵期(14日前後)
LHサージが起こる
エストロゲンが十分に増えると、脳下垂体からLHが大量に分泌されます。
これを「LHサージ」と呼びます。
LHサージによって卵胞が破れ、卵子が飛び出します。
これが排卵です。
排卵期の特徴
おりもの増加
下腹部違和感
基礎体温上昇前
性欲変化
この時期はホルモン変化が急激なため、体調の揺らぎを感じる方もいます。
④ 黄体期(15〜28日頃)
プロゲステロン優位になる
排卵後の卵胞は「黄体」となり、プロゲステロンを分泌します。
プロゲステロンは、妊娠を維持するためのホルモンです。
この時期に起こりやすい変化
むくみ
眠気
便秘
食欲増加
イライラ
乳房の張り
体温も高温期に入ります。
妊娠しなければ再び月経へ
妊娠が成立しない場合、黄体は縮小し、
プロゲステロンとエストロゲンが低下。
すると子宮内膜が剥がれ、再び月経が始まります。
このように女性の身体は、毎月ホルモン変化を繰り返しながらバランスを保っています。
月経周期の乱れは「身体からのサイン」
ストレス
睡眠不足
無理なダイエット
冷え
加齢
自律神経の乱れ
などにより、ホルモンバランスは影響を受けます。
「月経」は毎月の健康状態を映す鏡。
周期・経血量・PMSなどの変化は、身体からのメッセージかもしれません。
中医学ではどう考える?
中医学では月経周期を
腎
肝
脾
気血
のバランスで考えます。
特に
月経後は「血を補う」
排卵期は「陰を養う」
黄体期は「陽を支える」
という視点が大切です。
女性の身体は毎月変化しています。
同じ身体なのに、同じではない。
そのリズムを理解し、寄り添うことが、健やかさへの第一歩なのかもしれません。