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薬食同源totonou漢方

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冬至と女貞子(じょていし)

冬至とは、一年のうちで太陽が出ている時間がもっとも短く、夜が長い日のこと。 立春や夏至、秋分などと同様に、太陽の動きをもとに1年を24等分してつくられた二十四節気のひとつです

 

いつも犬の散歩に行く公園で冬にわさわさと実をつけている大きな木

「女貞子(じょていし)」トウネズミモチです。

冬至の前後に収穫されるといわれる生薬に使われる木です。

 

色が黒くてネズミの○○      に似てるからトウネズミモチ?

いやいや、「腎」の形にも似ています。

 

中医臨床のための中薬学より

女貞子「肝腎陰虚の早期白髪、腰や膝がだるく無力、頭のふらつき、めまい、潮熱などに旱蓮草、枸杞子などと用いる」

 

漢方処方の二至丸は

冬至の頃に収穫される女貞子と、夏至の時期に収穫される旱蓮草で構成されています。

冬至と夏至、「二つ」の「至」で「二至丸」です。

 

夜更かしや目の酷使、精神的ストレス・偏食などにより「陰」が消耗されると、陰陽のバランスが崩れやすい状態となり「視力低下、目のかすみ、若白髪、陰虚内熱によるほてりや不正出血」などの症状が出やすくなります。

そんな時に「二つ」の「至」は肝腎の陰を滋補し、陰と陽のバランスと整えてくれそうです。

 

ちなみに旱蓮草は別名「タカサブロウ」として親しまれている一年草で、徳川家3代将軍 家光公もタカサブロウのお浸しが好物だったそうです。

 

 

「一陽来復」

冬至を境に日が長くなることから「陽」の気が増し

太陽の力が再生する日とも考えられています。

かぼちゃや柚子の鮮やかなオレンジ色は、太陽を彷彿させる色ですね。

 

冬至の日は、かぼちゃを食べ、ゆずを湯船に浮かべ、日頃の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

 

師走に入り何かと慌ただしい気持ちになる時期です。

風邪をひかず、無病息災願い、穏やかな年末年始を過ごせますようにお祈りしております。