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薬食同源totonou漢方

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2月

二十四節気

 

2月

【立春・2/4】

二十四節気の最初の節となり、

陰暦の正月にあたり冬が終わり春が始まるとき
暦の上ではこの日から90日間が「春」になります。

 

【雨水・2/19】

雪が雨に変わり、氷が水になり
春が刻一刻と近づき草木の芽生えが始まる頃

 

庭の梅が満開になりました。

立春を過ぎ、まだまだ寒さは残るものの、いよいよ春の足音が聞こえてきますね。

 

春は万物が生長、発育し、大地は陽気が上昇し発散する時期です。

天地にあるあらゆるものが新しく生まれ変わり生物が活発に動き始めるのが特徴です。

草木が芽生え、寒さで冬眠状態だった動物たちも活発に動き始め、体内をめぐるエネルギーも高まってきます。

春の3か月は冬の間に閉じ込められていたものを押し開いて、新しい生命が生き生きと躍動し伸びやかになっていきます。

心も伸びやかにし、おさえこまないようにします。

この伸びやかに成長する力を抑えると、春に盛んになる「肝」を傷め、必要な陽気が十分に得られず、次に来る「夏」に適応できなくなります。

気候は不安定で、寒熱は不均一、風、寒、燥、熱の邪気が生じやすくなります。

 

【春の食養生】

春のだるさは冬の不摂生からくるエネルギー不足。

冬の「閉蔵」の時期にしっかり栄養を溜め込んでおかないと体が動きだせません。

温かく、甘みのある胃腸に負担のかからないよう、腹八分目、よく噛んでください。

野菜や水分をたっぷり摂り、熱がからだにこもらないようにします。

香りや辛味は体内の巡りを整え、
余分なものを外へ払いのける働きがあります。
生姜やスパイスなどを食事に取り入れ、
衛気の効果を発揮させましょう。

 

 

  • 自律神経をつかさどる「肝」を養生する季節です。

春の気とともに上の方へ舞い上がらないよう、肝気の流れをスムーズに調整します。

「理気」…三つ葉、陳皮、ジャスミン、マイカイカ、ターメリック、フェンネル、サフランなど

「平肝」…セロリ、菊花、金針菜、クレソン、トマト、決明子、貝類など

 

  • 胃腸の機能を高めるもの

「健脾」…穀類、豆類、キャベツ、イモ類など

 

  • 気血を補い体を潤すもの

「補血」…黒豆、黒ゴマ、木耳、人参、ほうれん草、ヒジキ、プルーン、竜眼、なつめ、金針菜、うなぎ、肉類、レバーなど

「滋陰」…山芋、白キクラゲ、桑の実、鶏卵、枸杞子、人参など

  • 代謝を促し老廃物をデトックスしていくもの

「解毒」…タラの芽、タケノコ、菜の花、イチゴ、フキノトウ、しじみなど

 

「早春」は温性で寒さを克服し発散していくのがよいでしょう。

ネギ、しょうが、ニラ、ニンニク、スパイス、羊など

 

「仲春」は甘味で胃腸を整え、酸味を上手にとって腠理の緩みすぎに注意

なつめ、はちみつ、山芋、人参、梅、レモン、酢など

 

「晩春」はからだに熱がこもらないように、さっぱりとしたもの

緑茶、小豆、緑豆、

 

【生活のアドバイス】

プラス思考で考えて、悩み事は笑いで吹き飛ばそう

少し遅く寝ても少し早めに起きてゆったりと過ごします。

朝日を浴びながらゆっくりとした気持ちで草木の中でお散歩ができるといいです。

ストレッチなどカラダを開放し、伸びやかに、気持ちよいと感じることが大事!

 

春の邪気

冬に閉じこもっていた「気」が春の温暖な気候と風に吹かれて「発散」の時期となります。

季節の変わり目は気温の変化が大きく、陰から陽へ移り変わるのには体力が必要です。
春風とともに「風」の邪気は、善行数変(=よく動き、よく変わる)が特徴です。

かぜや鼻炎、花粉症、めまい、頭痛、不眠、精神疾患などが多くなります。

生活リズムを整え、睡眠と休養をしっかりとることで、
体表を守るバリア「衛気(えき)」を高めましょう。

急いで薄着にならず、冷えや強い風に気をつけて衣類の調整をしていきましょう。

室内の空気も清新に保ち、感染症にも要注意です。